施工例

施工例

お客様宅の既存ドアを、アンティークドアに交換していただきました。

既存のドア枠サイズにピッタリ合うアンティークドアを見つけるのは非常に難しいのですが、アンティークドアが持つ雰囲気をどうしても取り入れたいというお客様の想いで、特殊なサイズ加工を施してご用意させていただきました。

お選びいただいたアンティークドアがこちら。
大変かわいらしいステンドグラスのデザインが、お客様の目に留まりました。

ですが、こちらのドアはお考えの取付場所に対して高さが大きくオーバーしていた為、特殊な加工を施してサイズを合わせることに。

元々のデザインを損なわない範囲で、弊社の職人と共にご提案させていただきました。

こちらはステンドグラスを取り外した状態。
ドアを一度バラして、カット・組み直しを行うことで、サイズを調整します。

余談ですが、ドアのペンキの色が途中で変わっていることがおわかりでしょうか。元々この部分には板が貼られていて、パネルの凹凸を覆い隠していた為に、こういった塗装の差が生まれています。

アンティークドアではこのように板を貼り付けられたものが少なくないので、加工の仕上げによって凹凸の有無をお選びいただける場合もございます。

板の内側は「取ってみないとわからない」ものではありますが、商品を選ばれる際はご参考になさってみてください。

ここからはサイズ加工の作業です。
写真は框(かまち)と呼ばれるドアの柱のような部分。

アンティークドアは、木造住宅のように凹凸の接ぎ合わせで木材同士が組まれているので、高さを縮めるためにホゾ穴(接ぎ合わせるための穴)を新たに作ります。

ドリルやノミなど色々な工具を使って
丁寧に穴を開けていきます。

穴が開いたら次は組み上げです。
パネルや桟がはまっていくと、ドアの形が
見えてきました。

もう片方の框をはめ込みます。
正確な加工でピッタリ・強固に組み上げていきます。

こうして仕上がったドアがこちら。
下半分がコンパクトになっているのがおわかりいただけますでしょうか。

このような大掛かりな加工を施しても、ペンキ塗装することで自然な仕上がりに。

板で隠れていた凹凸も雰囲気十分で、加工することでより良いドアになる好例ですね。

塗装をあえて削るアンティーク加工も施しました。
凹凸の多いドアではその効果も際立ち、雰囲気はより一層高まります。

また、こちらのドアは防犯上の理由でポストの穴を塞ぎました。

アンティークとしての良さを活かすために、表から見るとポスト口の金物は残っていて、裏側の穴だけが閉じられています。

こういった見た目と実用性を両立させた加工をご提案できるのは、アンティーク建具を自社で加工できるウェリントンならでは☆

完成したドアをお客様宅に
お伺いして取り付けました。

ステンドを通した光がお部屋を華やかに彩ります。
テーブルやチェアとの相性もバッチリですね。

こちらは外から見た様子。

色のないガラスにも凹凸があるので、光は通しながらもお部屋の中が見え過ぎることはありません。

素敵なインテリアの一角に飾られた、淡いイエローのバラのステンドグラスは、お客様ご自身がウェリントンのステンド教室で作られたものです。

ステンド教室での体験を通してステンドグラスの良さを知っていただくことで、このような美しいドアを取り入れていただくことができ、弊社としても嬉しい限りです。

長い年月を経て、
唯一無二の存在感を放つアンティーク。

ウェリントンであれば、サイズの変更など大きな加工を施しても、その存在感を損なわないようなご提案をさせていただけます。

皆様もぜひ「お気に入りの1枚」を見つけていただき、それを使った「お気に入りの空間」をウェリントンで作り上げてみてはいかがでしょうか。

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