お客様より、「階段の吹き抜けの所に、大きなステンドグラスを2枚はめ込みたい」というお話をいただき、具体的なイメージとして「イタリアの教会に入っているようなステンドグラス」をお考えでした。
といっても宗教画のようなものではなく、あくまでイメージとしてのお話だったので、お客様・施工業者様とご相談して、このような完成イメージをご用意させていただきました。
色味の濃い赤や青のガラスを用いることで重厚な雰囲気が出るようにしつつ、全体的に明るい印象となるように、色の種類・配置を練ってお造りしました。
実寸大の下絵を基に、
ガラスをカットしていきます。
ガラスに沿うようにケイム(ガラスをつなぎ合わせる鉛系の金属線)をあてがって、曲線を表現していきます。
もう1枚の方も同様に。
だんだん全体像が見えてきました。
これを半田付けで溶接し、
ケイムに薬品で色付けして
仕上げていきます。
仕上がったものがこちらです。
色の濃淡によって所々から光が抜けて、
輝き方に抑揚が生まれます。
こちらはもう1枚の方。
赤や青のガラス以外の部分も濃い色味を選ぶことで、たっぷりの光が入っても色が飛んで見えづらくなることを防いでいます。
近くで見れば、ガラスのテクスチャー(凹凸)が見せる美しい表情もしっかりと感じられます。
そして取り付けていただいた様子がこちらです。
抜群の存在感で、空間の雰囲気を厳か且つ華やかに彩っています。
非常に光が入りやすい場所に取り付けていただいたので、強い色味がより活かされていますね。
このように、アンティークでは中々ないようなデザインでも、
ウェリントンのクラフトマンの手によってご用意することができます。
サイズも含め細かくご相談させていただけますので、
自分だけの1枚をお考えの方は、ぜひお問い合わせくださいませ。
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